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中村講師

2014慶應法学部入試

毎年お茶ゼミでは東大早慶入試についての分析冊子を製作しているのですが、

今年その過程で強く思ったことがありました。

毎年論文の受講生を中心に

慶應法学部の復元答案(英語と歴史)を出してもらっています。

文学部や経済学部と違ってオールマークですので、

復元がしやすく、かつ出来を正確に測りやすいからなのですが、

今年の英語の出来を見ると昨年度に比べて明らかに悪くなっています。

お茶ゼミ私大文系のトップクラスの生徒でも6割の正解率で、

中には5割台で合格した人もいます。

ここ数年は、7割前後ないと合格は厳しかったのですが、

今年は10年くらい前のかなり難しい頃の慶應法学部英語に戻った感じです。



毎年英語の分析をお願いしているI先生によれば、

会話文完成問題のⅡB(9問・推定28点分)は

高校生にはまずできない問題で、

今年は実質170点満点とみた方がいいというものでした。

だから今年はこの30点分に余計な時間をかけず、

残りの時間でいかに確実に正解できたかが

英語の焦点だったというべきでしょう。


このような年に合否を左右するのは歴史でしょうね。

復元答案を見ても、合格者は日本史選択であれ、世界史選択であれ、

軒並み7割以上を確保しています。


もちろんそういうときには小論文も合否を左右すると言いたいところですが、

今年の課題文はかなり難しいものでした。

二つのキーワードを対比させて論じるという二項対立自体は、

慶應法学部論文にとっては基本的なことなのですが、

今年の課題文は、

「ケアの倫理」と「正義の倫理」という

二つのキーワードをめぐる学術論文だったため、

高校生にとっては読解からして難しかったでしょう。

問われている事柄自体は、何のことはない

「弱者への思いやり」なるものが、

社会における一般的な倫理として認められるか否か

というだけなんですけど、

それを制限時間の中でズバリ見抜いた現役高校生は少なかったでしょうね…。


こうした事情もあり、現在私立最難関というべき慶應法学部入試で

歴史の学習の重要性がこれほどまでに

くっきりと浮かび上がった年は近年ない
と思います。


上に述べたのは法学部の話ですが、

経済B方式、商、文でも歴史学習が重要であることには変わりはないでしょう。

歴史は配点が低いから後回しでいいと思っている慶應志望者、いませんか?

私は常に言っています。

「英語や数学では(そして小論では)実力ある人でも

本番ではできないかもしれない。

でも歴史ではそういうことはまずない。

英語も数学もその試験時間内に実力を発揮できるかが大切だが、

歴史は問題冊子を開いた瞬間にほぼ決着はついている。

だから受験の不安を振り払いたいなら歴史を勉強しなさい。」

…と。



KEY:[中村・大学・慶應・法学部・入試・分析〕

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2014年4月28日 | 入試傾向・分析