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難関国立・早慶 合格の流儀

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秋元講師

春一番!

2013年度の受験も、国立大学の後期試験を残すのみになりました。

昨日は2年ぶりに東京にも春一番が吹いて、

また新たな年度が始まろうとしています。

 早慶の合格発表も出揃いました。

生徒たちの喜びの声に接していると、

今年は例年以上にひたむきに努力してきた人達が

ちゃんと報われている気がします。

やるべきことを全うすれば受験は必ず応えてくれると信じてはいますが、

改めて生徒のみんなからそのことを教えてもらいました。

お前ら、本当にすごいな!!!

捲土重来を期すことを決めた生徒もいます。

君のことはこの1年間、ずっと頭の中に置いておきます。

そんな中、10年ほど前の卒業生からも

とても嬉しいメールをいただきました。

娘さんのお誕生、おめでとうございます! 

今年の春一番はひときわ身に沁みました。


 さて、今年の早稲田大学の入試問題をさっそく解きまして、

2月末に解説授業を行ったんですが、時間の都合で扱えなかった、

早稲田らしいちょっとかっこいい問題があったので、

以下に紹介してみます。


法学部(2013・0215)

「中秋の月は四海陰晴を同じくす、といふは東坡の説なりとて、五山の僧の対州に在

番せしが、いづれの年か京と陰晴ことなり しを見ていぶかしくいひたり。今年文化丙

子中秋、予が郷の神辺は快晴たりしに、讃州は陰かりたりとて、友人の僧義立歌を

よみ示せしに、(以下略)」



問 傍線部「いひたり」とあるが、この言葉の主語として最も適切なものを、次の中か

ら一つ選べ。



 ア…東坡  イ…対州  ウ…五山の僧  エ…義立  オ…予


 さて、どうだったでしょうか。

僕は常々、「現代文は否定形、古文は連体形に敏感であれ」

と言っています。

なぜなら、古文とは「省略の言語」なのですが、

連体形の直後に「体言」が省略されがちで、

そのことに意識的であるだけで随分と古文が読みやすくなるからです。

そのいい例が今回の文章です。

分析してみると、

「五山の僧の対州に在番せ(体言)が、いづれの年か京と陰晴ことなりしを見ていぶかしくいひたり。」

となり、連体形に敏感であるだけで「体言」部分が「主語」であることが

俄(にわか)に明らかになります。

では、体言は具体的に何かと考えを巡らせた瞬間、

「五山の僧」の「の」が入試に頻出の「同格」であることに

気付くのです。

直訳すると「五山対州に在番しが、…」となり、

無事正解のウにたどり着くのでした。


さて、この問題のどこが「ちょっとかっこいい」のかと言いますと、

通常の入試なら、「五山僧の対州に在番せしが、…」の

傍線部「の」の意味を言え、と問うところであり、

受験生は「の」とくれば「同格」だな、と条件反射で解くでしょう。

ところが、早稲田の場合は「主語」を問うのです。

つまり内容が掴めるかという、読解力をずばりと問うているのです。

考えてみれば、「文法」は文法ゲームのためにあるのではなく、

精確な「読解」のためにあるのだ、

という「当たり前」のことを思い起こさせてくれる問題でした。

「『あること』に気付くと急に簡単」という

早稲田特有の爽快感は今年も健在でした。



 それにしても、つくづく思うのは、一流とか難関と言われている

大学ほど、ごく「当たり前」に本質を掴む握力、

真っ当に「対象を直視」する目力を要求しているのだと痛感します。

奇を衒い上擦り自滅するのではなく、

淡々と問に向き合うことのできる足腰を鍛えておくべきなのだと

入試から教わります。



あ、だから今年、粛々と頑張った彼らが合格しまくったのか!

本当におめでとう! 来年度はまた新しい君らと鍛錬していこう! 

よろしくお願いします。



あ、追記です。

早慶の解説授業に続いて、

3月10日(日)「東大チャレンジ2013」に於いて、

僕も今年の東京大学の入試問題の解説授業をさせていただきます。

詳しくは以下をクリックです。


http://www.ochazemi.co.jp/event/ev_todai-challenge.html


KEY:[秋元・入試・受験・大学・国語・現代文・古文・漢文・早稲田・分析]

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2013年3月 4日 | 入試傾向・分析