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尾形講師

2013入試~難関大が問うていること~(2)

難関大が求めているのは「マニアックな力」ではなく

「本質をつかむ力」だという話の続きです。

前回出した問題はこれでした。

13年早稲田大学文学部の会話問題。

バスケットボールのトーナメントに参加するTakashiのせりふです。

実際の問題では選択肢はもっと多いのですが、いくつか削っています。


Takashi: There are 48 teams in the tournament..

I’ve got (       ) that we can at least get as far as the final eight.

Kate: There’s no doubt about that!


①an easy job

②feeling so lucky

③no doubt about

④my fingers crossed

⑤over the time

⑥works for me



・・・・・・・・・正解は、、、、



正解は④。

「トーナメントに48チーム出るんだ。

少なくとも最後の8チーム(ベスト8)まで僕たちが行くことができる……」

この「……」の部分を選択肢から選んで完成させるわけです。


「なんとなく」①かなと思った人、直訳してみてください。

「少なくともベスト8まで僕たちが行くことができるという

簡単な仕事を(今まで)もってきた/(今)もっている

それに対する返事は「それに関しては疑いはないわね」。

下線部の部分、つまり、can(「できるという簡単な仕事」。変ですよね)

と現在完了形を読み落とさなければ、すごく不自然な選択肢です。

また、①だと思った人はan easy jobが同格のthat節を

とっていると思ったのでしょうが、

jobは同格のthat節をとることはまずありません

(同格のthat節をとることのできる名詞は限られています。

辞書で同格の接続詞thatを確認してみてください。)


「受験ってso…that構文よく出てくるらしいし、

意味的にも「なんとなく」いけそうだから……」と、②を選んだ人。

いいセンいってます。

この選択肢を選んで間違ったぶんには

「仕方ない」間違い方だといえるでしょう。ですが違う。

意味もおかしいですが、構造的にもまずい部分があります。

gotの後ろに来る名詞としてfeelingを使うとすれば

I’ve got a/the feelingのように冠詞が必要になります。

このブログを読んでいる人は新高3の人が多いと思うのですが、

皆さんに今必要なのは、

・選択肢①を切り

・選択肢④は正解になりうるのでは? 

という感覚をもつ、ということでしょう。


なぜ④になりうると思えるのか?getとcanに着目してください。

・get my fingers crossed でget O 過去分詞という構造を作ることができる

(指をクロスさせておく、くらいの意味になるはずだ…)

・thatをso that…「…するように」のsoの省略だと考えると

(この構文においてはsoは省略できる)、canの存在は違和感がなくなる。


「少なくとも僕たちがベスト8まで行くことができるよう、

指をcrossさせている」くらいの意味になりそうです。


タネ明かしをすると、get one’s fingers crossedで

「指をクロスさせる=幸運を祈る」という意味になるのですが、

重要なことは、この問題は、そういった

「会話表現知識の有無を問う問題ではない」ということです。

文構造を意識させる、という点では一種の文法問題といえましょう。


空所補充の問題は、

空所に「①意味的に ②構造的に」入りうるものを検討する。

英語の学習において、王道中の王道であるこの作業が

きちんとできるかを問う、難関大の入試とはそのようなものです。

読解や会話問題においては、①ばかりに目がいき、

②がおろそかになる人が多い。


ではどのような勉強をすればよいか? 

まずはワンセンテンスワンセンテンスを丁寧に正確に

構造や意味を把握する、という練習を重ねることです。

英語に自信がない人は特に。

まだまだ受験勉強は始まったばかり。

時間はあります。

焦らず、丁寧に学習を進めていきましょう。



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2013年3月26日 | 入試傾向・分析