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難関国立・早慶 合格の流儀

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中村講師

「エスエフシィ、ああエスエフシィ、エスエフシィ」(2)

前回の続きです。前回紹介したSFC総合政策学部の問題は、対象としてどの国民を

選ぶかですでにセンスが問われている問題だと書きました。

ところが、過去この問題をSFC志望者にやってもらうと、たいていの人がアメリカ

や北朝鮮といった(よく報道されるという意味で)「ベタ」な国の人々しか選べ

ないのです。

そのこと自体いけないというのではありませんが、・・・

・・・まずその時点で採点のハードルがかなり上がると言わねばなりません。

他にも多くの人がこれを取り上げると想定されるからでして、結構良い内容を書

かなくては合格点はもらえないでしょうね。

たとえばアメリカを対象に選んでおきながら、イラク戦争をアフガン戦争と混同

していたり、といった単純なミスをするとそれだけでも致命傷になりかねません。

あるいは北朝鮮の人々に語りかける場合でも、日本人にとってはあたりまえの物

事(たとえば、「携帯電話」「ノートパソコン」そして「拉致」)でも、北朝鮮の人々に

とってはあたりまえでないどころか、何のことかさえ分からないということを考慮

して書かないと相手にとって全く説得力がないものになりかねません。

ですので、日頃からどれだけ(日本についてはもちろん)世界の国々について関

心を持っているかがそのまま答案に現れてしまう、その意味では恐ろしい問題で

あると言えます。

要するに、広く言って日頃からどれだけ社会的関心を持っているかが重要なわけ

で、SFCは小論文が苦手な人にとっては小手先の対策では到底書けない問題なわ

けです。

ところが、その社会的関心なるものがクセモノで、どうすればそれを身につける

ことができるのかが問題です。

もちろん、日頃から新聞を読んだり、読書しているような好奇心旺盛な人なら、

そんなの簡単なことでしょう(本来そんな人がSFCに合格してしかるべきなんで

すけどね)。

しかし、そうでない人にとっては、ことさら難しいことになりますよね。

そこで私が勧めているのは、上記のようなSFCの過去問はもちろん、慶応文系

諸学部の小論文を演習しておくことです。


というのも、慶応の諸学部の問題はSFCと相通じるような問題を過去にも出題

しているからです。

たとえば、2008年度の慶応経済学部の問題など、課題文をもう少し長くして、

解答字数を1000字ぐらいにすればそのまま総合政策学部の問題としても

通用します。さらに2006年度の法学部(私のブログでも一度取り上げました)

も環境情報学部で出てもおかしくない問題です。これも赤本などを見てみて

ください。

こうした問題に取り組んで、答案を書いて(かつ批評・添削されて)、これ

をきっかけにして社会と世界に目を広げていくのが一番効果的です。

そしてもうひとつ大切なのは、

第一志望ならダメモトでもAO入試に出願することだろうと思います。

もちろん、合格は厳しいかもしれません。

しかし、現時点でSFCで何を勉強したいのかという意図を良く考えておいて、

はっきりさせておくことは、SFC入学後でもきわめて役に立つはずです。

(こうした問題意識がないとSFCでの4年間は本当に無駄なものになりかねま

せんよ)

そしてこれが大事なのですが、志望理由書を書く中で、社会的な状況を調べ

る必要はどうしても生じますし、これこそSFC小論文の最高の対策にもなるの

です! うそだと思うなら2007,2008両年度の環境情報学部の問題を

見てごらんなさい。


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2008年9月23日 | 小論文