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難関国立・早慶 合格の流儀

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中村講師

慶応入試では、「論文で合否は決まらない」って本当?(2)

前回の続きです。

残る問題は

① 論文の配点が低い

場合でした。

これはクセモノです。

たとえば慶応経済B方式2008年度入試を見てみましょう。・・



【配点】英語200 地理歴史150 小論文70 計420

【結果(大学発表)】平均点 268.13 合格最低点 276



これだけ見れば論文の配点は低いと思えますね。

仮に英語150点、地歴100点を取れば(進研模試で偏差値75あ

る人なら十分可能)、論文の点数は30点で合格最低点を越えて

しまうはずです。

ところが、平均点を見ると、合格最低点との差は10点もないの

です!

ちなみに、この平均点とは、主要教科での第一次選抜を通過した

人々のそれですから、英語と地歴で101点(大学発表)取れなかっ

た人の点数は除かれています。

ということは、慶応経済B方式受験者のそれなりに実力ある層、

進研模試なら偏差値65近辺~70近辺の人がこの268点近辺に

集中しているのであり、ここから276点にかけて

血で血を洗う闘争(!?)

を繰り広げているということになるのです。


ですから、この10点以内の範囲が

生死の境(!?)だということになり、

ここでの攻防だけを考えてもなお、

小論文の配点70点を「低い」と言い切ってしまえる自信は私に

はありません。

いくら70点満点でも、小論文で10点くらいの差は簡単につくん

ですから。

大げさですが、小論文で戦死した夥しい屍を想像してしまいます。

小論文の配点がもっとも少ない慶応経済でそうなのですから、

他の学部については「推して知るべし」ですよね。

そこで以下のように言っておきましょう。



慶応入試で「論文で合否が決まる」場合は以下の二つである。

(a) 論文の配点が高い。

(b) 論文の配点が低くても、主要教科の点数で、ボーダー

ラインの±10点の範囲内に入る。 


もしあなたが(b)に相当する程度の力を持っている(あるいは入

試当日には持っている予定)と思ったら小論文の対策はしておく

に越したことはありません。

とりわけ慶応が第一志望であればあるほど、

「小論文が書けなくて落ちる」

ということほど、悔いの残ることはありませんよね。

(ちなみに慶応経済の小論文の制限時間は60分ですので、十分

にありうる悲劇です)

あ、それで、大事なことを忘れてました。(a)の場合ですけど、

慶応入試にもありますよ~。

そう、ご存知、総合政策学部・環境情報学部(SFC)ですね。

この小論文については次回に取り上げることにしましょう。



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2008年8月 6日 | 小論文