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秋元講師

現代文の予習法



この夏、進研ゼミ会員限定の夏期講習を受け持つことになって、

担当の方から「予習の仕方」について数行程度でいいから

書いてほしいと頼まれた。

じゃあ数行程度で、と思ってたら

意外にも長い暑苦しい文になってしまって自分でも引いた。

だが、どの先生方もおっしゃるように現代文という科目は

予習の有り様で半ば習得が決まったようなものなのだ。

予習はめちゃくちゃ大事なのだ。

せっかくなので、以下に紹介したい。




まず解答の根拠を自覚して授業に臨むことは基本中の基本。

適当に選んだら授業も適当にしか聴けないし力も適当にしか付かない。

そもそも適当に答えを出すんだったら

鉛筆コロガシと変わらないではないか。

ちゃんと予習したはずだが、授業当日になったら

自分でもどう解いたか覚えていないというなら、

それも予習したことにはならない。

よって極力授業直前に集中して問題に当たりたい。

その際、根拠は必ず本文中に求めること。



次が一番言いたいことだ。

解答以前に本文自体が理解不能という事態に陥った場合は、

丸ごと投げ出すのではなく、

どこからどこまでが意味不明なのかを緻密に絞り込んでおくこと。

現代文ができない、ずっと成績が上がらない生徒の共通項は、

「全然わかりませんでした」とすぐに思考停止してしまうことだ。

現代文において一行も「全然わからない」ことはあり得ない。

「わからなさ」を直視する力こそが脳を鍛える。

「なんかこの辺からわけわかんない」ではなく、

具体的に混乱した瞬間の箇所をマーキングしておこう。

その箇所こそが君が授業で最も集中するべきところだ。

現代文という科目は予習への意識の高さが

そのまま実力上昇に直結するといっていい。



とはいえ、時間を掛ければ掛けるほどいいというわけではない。

まだそれほど時間を気にする必要はないが、

目安として一題に40分以上の時間は

むしろただはまってしまったに過ぎないだろう。

これも一種の思考停止状態だ。要はどれだけ集中するかである。

現代文とは一定の時間内での集中力を問う科目だといっていい。

では、どう集中するか、どこに集中するか、

という技術は授業でお伝えしよう。



その他の留意点としては、僕は授業で現代文を図式化するが、

予習では必ずしも図式化にこだわる必要はない。

図式化はあくまでも補助ツールである。

完璧無比な図式を作成したら完璧に解答できるというのは本末転倒で、

あまり図式化に振り回されないこと。

僕自身は受験生の頃試験中に図式化することはほぼなかった。

暗算でできるならこしたことはないからである。

とはいえ、ただ本文を徒に睨んでいるくらいなら

どんどん手を動かした方がいいに決まっている。

また、予習上級者を狙うなら、ただ解くだけではなく、

「設問分析」もしておくと最強だ。



○日本語力(ただ語彙力を問う問題)

○目玉商品(テーマ・定義に関わる問題)

○悪問(答えを公表しないセンター試験以外は実際悪問はある)

以上の分類をしておいて授業中僕の分析と一致していたら

ニヤニヤほくそ笑むといい。



最後に。

先に現代文とは「集中する能力そのもの」と言ったが、

僕だっていまだに二日酔いだとテキメンに読めない。

極力良質な時間を現代文に当てること。

CPUが低下した状態で解くと、

脳が錯覚して本当に深刻なスランプに陥りかねない危険性もある。



などと偉そうなことをつらつら書いたが、予習って本当につらい。

僕は2浪時、毎日英語長文1読を自らに課したが、

読めなくて寝るに寝られず時間ばかりが過ぎていくあの辛さ、

情けなさは今でもなまなましく覚えている。

ちょうどこの梅雨の時期、やはり長文が読めなくて

自分の非力ぶりのあまりの情けなさに憤怒していたら、

いきなり突然生まれて初めて全身にジンマシンが発症した。

てっきりダニが大量発生したのかと思い

ダニまで俺を愚弄するかと怒りにうち震えながら

夜中に掃除機をかけまくった時の俺は半ば狂人だったろう。

あの長い蒸し暑く未来が全く見えない二十の夜。

だけど、ジンマシンが引いたあと

何故だか急に英文がスラスラ読めるようになって

7月の模試で初めて英語の偏差値が70を越えて

全国ランキングにも名前が載ったんだ。



「夜明け前が一番暗い」し、「一寸先は光」だったりするんだな。

って思った。



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2010年06月28日 | 現代文