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武田講師

卒業生諸君



このブログを読む人の大半はパソコンから読んでいることと思う。

パソコンを始めとするコンピュータは3つの機能を持つ。




演算、記憶、入出力。



外部から入力された指示にしたがって、

記憶されたデータ・規則を用い演算し、

結果を外部に出力する。



この機能を実現するために様々な装置がある。



例えば記憶装置であればコンピュータ内部のハードディスクや

外部記憶装置としてUSBメモリやCDなど。



コンピュータはよく脳に模して語られる。

実際、脳のメカニズムをコンピュータに応用しようという研究もなされている。



A to Bという方向が可能なら、B to Aは可能だろうか。

と考えるのが数学に携わる人間の習いである。



脳のアナロジィとしてコンピュータが語られるなら、

コンピュータのアナロジィとして脳を語ることもできるのではないか。



入出力装置としての身体、

演算・記憶をする脳。



ハードディスクは脳に収められているとして、

外部記憶装置は?



お茶ゼミの数学講師に中島先生という人がいる。

入試問題についての彼の知識量は莫大で、

到底僕ではかなわない。



僕が何かしらの問題を見ている。

似た問題が過去にもあったはずだけれど、

思い出せないし、調べても見付からない。

そんなとき彼に尋ねる。



「××年の△△大学の問題だよ」



たちどころに答えてくれる。



これこそ外部記憶装置である。



大学に入ると、あるいはさらにその先、社会に出ると、

知識はより専門性を深め、一人ですべてを記憶しきれるものではない。



自分が記憶していない事項に遭遇したとき、

事項AについてはXさんに、事項BについてはYさんに聞けばよい。

そう思える友人を多く持つことが、君のインテリジェンスを支える。



しかし、友人を一方的に外部記憶装置とすることはできない。

つまらない奴を友人に持とうという人間はいない。

君も、何かしらの分野で友人の外部記憶装置となりうるだけの

深い専門性を持たなければならない。



尊敬できる外部記憶装置を持ち、

自らも誇りを持ち外部記憶装置となること。



そういう人間関係を君達が築いてくれることを願い、

その願いを以て、卒業していく君達への餞とし、

今年度のブログを終わりにする。



では、よき未来を。



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2010年03月02日 | 数学