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尾形講師

早稲田の長文(3)



前回は「深いレベルでの単語の理解」が

早稲田の英語で求められていると書きました。



今年(09年)の早稲田大学商学部大問5(設問2)で実感してみましょう。

長文問題ですが、スペースの都合上、設問のエッセンスのみを書き出します。

以下がその問題。




「あらゆる国々は、継続的な経済成長に興味をもっていると一般に分析学者は

assumeしている」しかしながら(however)「this conventional wisdomは、一部の

工業化した国家においては現実を反映しているとはいえない」

(設問)下線部の意味にもっとも近いものを(a)~(d)から選べ

(a)accurate predictions    (b)meaningless traditions 

(c)unchallenged assumptions    (d)useful knowledge



正解は(c)。ここで必要なのは

1.assume 2.conventional 3.challenge

この3語についての「深いレベルでの理解」です。



まず1。assumeは「as(=ad)『~へ』+sume『(態度など)とる』」。

「証拠もなくある方向へ態度をとる」=「思いこむ、決めつける」です。

「仮定する」などという訳語を暗記しているだけでは不十分です。

「証拠もなく」という含みに気をつけましょう。

多くの場合、この語は「一般的にはAだと思い込まれているが、実はBなのだ」

という論理構造で使われることが多い。

後ろに逆接の言葉(ここではhowever)をとりやすいわけです。



2.conventional。多義語です。

コアとなるイメージは「昔から決まり切った」

→(1)伝統的な、慣例となっている

   (2)従来の

   (3)型にはまった

   (4)平凡な

どの訳語もこの設問には当てはまりますね。

訳語はいろいろあれど、根っこは同じだと感じられましたか?



3.challenge。これは意外に難しい。

書き始めると長くなりそうなので、次回扱います。



しかし、この短い部分だけでも、だいぶ「深い単語力」が必要でしょ?

長文読解というと、僕らは「読解におけるルール」だの「速読力」だの、

方法論に目が行きがちです。もちろんそれを否定はしません。

自分が信じられるルールがあれば、

大量の演習を通じてそういった方法論を身につけていくべきです。

ですが、「読むのが遅い」、「読み間違う」、

「本文はなんとなくわかるが設問をミスる」、

こういった悩みの多くは、実は単語にまつわる部分なのです。

特に早稲田の長文の場合は。



次回以降、先ほどの解説の続きと、

「早稲田長文と深い単語力」についてもう少し考察します。



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2009年10月22日 | 早稲田