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早慶・難関国立 合格の流儀

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武田講師

アルゴリズム



先日、地下鉄の某線が人身事故で運転を見合わせた。

駅員に「○○まで行きたいがどう行ったらいいんだ」と

尋ねる人が数多くいた。

○○は人によって違うが、

彼らのほとんどすべてに、共通していることは

おそらくは○○まで行く最適なルートだけ調べていたのだろう。

そのルートが使えないとなると、右往左往するしかない。



出発地と目的地を結ぶ最適なルートを知るだけでは応用が利かない。



前回の続き。



参考書に載っている問題ならば、ほぼマスターしているのに、

いざ模試などで初見の問題を解こうと思うと解けない。

そういう人がこれからすべきことを挙げておこう。




① 「個々の条件の下で、何ができるか、何が起きるか」という

経験を知識として蓄積すること。

② 知識に表題をつけ検索しやすくすること。

③ 問題文を読むときに、言語化できる条件を探す癖をつけること。



①について。

参考書に載っている問題はほぼマスターしているということは、

「この問題をどう解くか」という知識はあるのだろう。

しかしそれが「この条件では何ができるか」という

知識になっていないのではないか。



問題文は大きく分けると2つの部分からなる。

提示部:条件を提示する部分。

指示部:何を求めるのか、あるいは証明するのかを指示する部分。



個々の問題と言うのは「提示された条件」の組と

「指示された求めるもの」を1対1に対応させる作業である。



仮に問題1の解法をマスターしたとしよう。

しかし、他の問題2になると、問題1と同じ条件の組

提示されることはまずない。

問題1の解法は問題2では使えないということになる。



これを、条件の組ではなく個々の条件について考えるようにする。

問題1では条件Aがあるから、この考え方をする、

条件Bがあるからこの式変形をする、

と条件毎にできることを対応させていれば、

問題2にも同じ条件がいくつかは現れることも少なくないだろう。



前回のブログにも書いたが、条件さえ揃っていれば問題は解ける。

解法が思い浮かばないときは、何を求めるかは一旦棚上げし、

個々の条件からできることをひたすら追求するべきである。



②について。

①でいう「この条件」が具体的になっていなければ、

どんな条件なのか判断できない。



こんな感じの条件ならこんな感じで解く、という曖昧な認識では、

ある問題に対しその解法を使うことが適切であるのか判断しがたい。



「2次式」なら平方完成か因数分解。

「角度一定」なら円周角を用いる。

「和の極限」なら部分和を求めるか区分求積法、

あるいは「極限」なのだからハサミウチ。



問題文に提示される条件を具体的な用語で理解し、

その用語から可能性としてできることをしっかりと導き出すことが

肝要である。



③について。

いうまでもなく、試験での一番の大敵は

「冷静さを失う」ことである。

冷静さを失うと、何から手をつけたらいいのかわからなくなり、

手当たり次第にいろいろな解法を試そうとする。

もっとひどくなると頭の中が真っ白、何も手につかなくなる。

そういうときに、するべきことの手順が身についていると

落ち着きを取り戻せる。



まずするべきこと、それは問題文の条件の言語化。

②でつけた表題で表わせる条件を探すところから始める。

表題が見つかれば、頭の中を検索し、

あ①で蓄積した知識・経験が生かせる。



メジャーリーグで安定した活躍を見せるイチローがいう。

「僕は天才ではありません。なぜかというと自分が

どうしてヒットを打てるかを説明できるからです」



直感で、閃きで問題が解けることもある。

でもそれは偶然の産物で、安定した成績を残すには、

問題を解くメカニズムを言語化できることが大事なのです。



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2009年10月16日 | 数学