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秋が深まる。
朝の心地よい涼しさは
暑さが苦手な僕にとっては喜ばしいことだ。
秋といえば何を思い浮かべるだろう。
ありふれたところでは
食欲の秋、芸術の秋、といったところか。
物思いにふける秋、物悲しい秋、
紅葉、秋刀魚、虫の音。
多くの学校では文化祭もこの時期。
まあ、どんなイメージであれ、気候を考えると
勉強しやすい季節であることは間違いない。
精進していきましょう。
さて、数学の話。
問:AB=15,BC=14,CA=13である三角形ABCにおいて
cosBの値を求めよ.
何のヒネリも何もない問題。余弦定理を用いればすぐに求まる。
しかし、求まったことで満足してしまってはいけない。
満足せずに何をすればいいか、少し考えてほしい。
この先には
・三角形ABCの面積 ・三角形ABCの内接円の半径
・外接円の半径 ・OA=OB=OC=10となる四面体OABCの体積
などなど、多くの問題が待ち構えている。
元の問に与えられた条件さえあれば、
これらの問題、あるいはもっと多くの問題を解くことができる。
つまり元の問の条件には、問に「求めよ」と指示されてはいなくても、
無限の数学的事実が含まれている。
「秋」という言葉から君たちは多くのことを思い浮かべられたはずだ。
まさか辞書的に「立秋から立冬の間の季節」とだけ思い浮かべ、
それ以外は何も思い浮かばない、という人はいないだろう。
「秋」に限らず、
1つの言葉は1つの世界を纏う。
君たちはその世界のうちから様々なイメージを手にする。
「AB=15,BC=14,CA=13である三角形ABC」
という条件から君たちはどれだけのことがイメージできただろうか。
与えられた条件は「求めよ」と指示された事実以外にも多くを含み、
一つの世界を形成する。
受験数学にあっては、どんな難問であろうと、
与えられた条件で形成される世界のうちに答えは必ず存在する。
より多くの問題を解ける、ということは
その世界からより多くの事実を手に入れることができる
ということである。
この時期になると、
参考書に載っている問題ならば、ほぼマスターしているのに、
いざ模試などで初見の問題を解こうと思うと解けない、
という人も少なくないのではないだろうか。
次回は、そういう人のために、
世界からより多くの事実を手に入れるための手法を紹介します。
KEY:[武田・数学・入試・受験・受験数学・大学]
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2009年09月14日 | 数学