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秋元講師

早稲田への漢文②



前回IQがトラウマだという話をしましたが、

この話を以前授業の雑談でしたところ、生徒のTさんが

「わたし、IQ84しかないんですぅ。家族からもばかにされてるんですぅ。

わたしも自分のことばかだと思う。受験、大丈夫かなわたし笑」

と屈託ない笑顔で言いにきたことがありました。



僕が見るかぎり、Tさんはちっとも頭が悪い子とは思えませんでした。

Weekly  test(毎週課す復習テスト。

80点以上をキープしたらマーチ以上に必ず合格すると

僕は固く信じている)は常に80点以上取っていたし、

授業中の眼の輝きも本物だと思えました。

確かに1を聞いて10を知るタイプではなかったですが、

教え甲斐がある素直で明るい生徒だったのです。



だから僕は心からこう言いました。

「IQなんて関係ないよ。俺はIQじゃなくてTの努力を信じる。

受験は必ず報われるから」。

Tさんは真ん中のレベルのクラスにずっといたのですが、

結果、第1志望の早稲田大学に合格しました。

予備校講師になって良かったと思った瞬間の一つです。

Tさん、ありがとう。



さて、「漢文」の続きです。・・・




「漢文」とは何か。

当たり前ですが、「中国語」です。

精確にいうと「古典中国語」ですね。

つまり英語や仏語同様「外国語」そのものです。

それを「白文」といいます。

漢字だけがズラズラ並んでいる状態ですね。

その「白文」に返り点や送り仮名を伏した状態を

「書き下し文」と言います。



さて、ここが一番重要な点ですが、

「書き下し文」とはもはや外国語ではなくて、

「日本語」正確には「古文」に変換されているものだということです。

ちなみに「返り点」は平安時代の受験生

(当時から受験はありました。試験科目は漢文1教科だけ)

がカンニング用に編み出したものだと言われています。



ちょっとまとめてみましょう。



☆「漢文」=「中国語」=「白文」

外国語である以上、語順も発音も違うので、

「日本語」に変換するためのツール

「返り点」「送り仮名」を付したものを「書き下し文」という。

☆「書き下し文」=「古文」

「古文」ももはや現代っ子には異言語なので、

さらに「現代語」に変換しなければなりません。

つまり「漢文」という教科は①「中国語」→②「古文」→③「現代語」

と2度の翻訳を経て初めて読める
のですね。



まず①→②に必要なもの

(ⅰ)「5文型」の概念(英語に近い)

(ⅱ)「基本句型」

(ⅲ)「漢文単語」
です。

②→③に必要なの「古典文法」です。

とはいっても「古典文法」の胆である「敬語法」や「係り結び」は必要ありません。

「用言・助動詞・助詞」だけで十分です。

前回、「漢文」はおいしいと言いました。



実は最近の漢文は漢文のフリをしているだけで

実態は単なる「古文」である場合が多いのです。

だから「漢文」を捨てるのはもったいないのです。



今回言いたかったことは、

「書き下し文は古文と見なせ」

「漢文の土台は古文にある」

「まずは古文を固めてから漢文へ」

ということです。



次回は具体例を挙げながら、

また①→②に関わる「基本句型」等にも触れていきたいと思います。



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2009年08月15日 | 早稲田