トップ > 早慶・難関国立 合格の流儀> 失点を防ぐ・4
ハンプティ・ダンプティは塀から落ちて壊れてしまい、
誰も元に戻すことはできなかった。
元に戻せないものはバラバラに壊れてしまったものとは限らない。
バラバラの物を一つに纏めてしまったが故に、
元のバラバラに戻せないこともある
まずは1問。
93895928407を素因数分解せよ。
素因数分解は簡単な計算だと思われがちだけれど、
素数の桁数が大きくなると急激に難しくなる。
にもかかわらず、
素因数分解の問題を作成するのは
どんなに難しい問題であれ、非常に簡単である。
素数をかけ合わせればよいだけなのだから。
このことは、こういう見方もできる。
「大きい2つの素数をかけ合わせるという計算は、
取り返しのつかない計算である」
かけ合わせたはいいが、元の素数を忘れてしまったとする。
もう簡単には元には戻せないのである。
計算の経過というのは結果を得た後では、
得てして忘れがちなものである。
それがメモとして残されていれば、元に戻せる。
前回までのテーマの「計算結果のチェック方法」で
計算にミスがあると知ったとする。
次にはどこでミスをしたかを知りたい。
今回のテーマは「どこにミスがあるかを探すスキル」。
前回までは「方法」の話。
今回は「方法」ではない。
日常の勉強の中で訓練を積み、
勘を養うことによって可能となる「スキル」である。
今から紹介するのは日常の勉強の中で進めるべき、
どこにミスがあるかを探すための訓練のやり方である。
ミスを探す大前提として、
計算の経過が書き残されている必要がある。
そこで君たちに是非とも実行してもらいたいことがある。
数学を勉強するときには消しゴムを使わないこと。
一生懸命に計算したのに思うような計算結果が得られないとき、
その計算の経過を消したくなる気持ちはわかる。
でもそこには「どこで、どんなミスをしたか」という貴重な情報が入っている。
その情報を消してしまってはいけない。
間違えたときは、大きく×でもつけておけばいい。
そして、その間違えた計算の経過にある
ミスを探し、しっかりと分析する。
符号のミスが多い、写し間違えが多い、
対数と指数の計算や、微分と積分の計算を錯誤する、などなど、
ミスの傾向というのは個々人で異なる。
自分のミスの傾向を把握しておくこと。
どこで、どういうミスをしたか、
日常の勉強の中でのそれを見極める訓練と、その情報の蓄積こそが、
試験のときにミスを探すスキルとなる。
問題を解いて丸付けをするだけを数学の勉強だと考えていた人は、
今から改めましょう。
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2009年08月11日 | 数学