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尾形講師

強靭な基礎力(2)


前回は

・“Where do we come from? What are we? Where are we going?”

(我々はどこから来たのか 我々は何者か我々はどこに行くのか)

というタイトルのゴーギャンの絵がある。

・ということをふまえて(ふまえなくともいいけど)


文法的に正しくないものを以下から選べ

①Which is you?②Which are you?③What is you?④What are you?
(07年慶応大学・法)

という話でした。


「基本的な構造分析能力と、そこから意味をつかみとる能力」

という、ごくごく当たり前のことが、この問題では問われています。


まずは文法的に正しいものを検討していきましょう。

使われている動詞に注意して主語を探してみましょう。


①Which(S) is(V) you(C)?「どれがあなたですか」

→全員顔にストッキングをかぶったクラス集合写真を

人から見せてもらったときに使えるひとことです。

②Which(C) are(V) you(S)?「あなたはどれですか」

→SとVに注意。

ですが、これも①と同じようなシチュエーションで使えます。

④What(C) are(V) you(S)?「あなたは何(者)ですか」

→ゴーギャンの絵のタイトルと同じ構造。

道を歩いていて、ストッキングをかぶった人が目の前に

現れたときのために覚えておきたいフレーズです。


正解(=非文法的な文)は、

③What(S) is(V) you(C)?「何があなたですか?」

→意味不明


しゃべり言葉の感覚でいえば、「ストッキングかぶりマン」に

「オメー、何だよ」(④)は言えるけど

「何、オメーだよ」(③)は言えない

(そんなこと言ってるやつこそ「オメー、何だよ」です)

ということです。


参考書ぽく説明しようとすると、

「『SはCである』という文において、

Sの位置にwhatのような限定性をもたない単語は論理的に置けない」

ということですが、まあそこまで意識化して

この問題を解く受験生は少ないでしょう。


先にも述べたように「基本的な構造分析能力」

「難関大の問題だからと言ってひるまない気持ち(意外と大事)」

必要です。

求められているのは「強靭な基礎力」なのです。


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2009年08月11日 | 慶應