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武田講師

失点を防ぐ・2


太宰治の「葉」という短編を読んだことがあるだろうか。


太宰が書きなぐった短かい文、

おそらくはまとまった作品のための習作だろう、

をパッチワークのように繋ぎ合わせた短編。


前後の脈絡なく次々に独立した文が現れる。

独立しているが、すべての文が同じ方向を向いている。


そして、一つ一つ読み進めていく度に、

読む者は太宰の心情を追体験する。

太宰の作品の中で、僕が最も好きな作品のひとつ。


この短編中に次のような件がある。・・・


生れてはじめて算術の教科書を手にした。

(中略)

やがて、巻末のペエジにすべての解答が記されているのを発見した。

少年は眉をひそめて呟いたのである。

「無礼だなあ」


太宰が言うように、

問題集・参考書に解答が付いているというのは甚だ無礼なこと。

本来、数学は解答などなくとも学習は進められる。


でも、問題集・参考書を作った人たちは、

君たちにはそれをする能力がない、と思うから解答を載せる。

「問題集・参考書を作った人たちは君たちを見くびっている」

ということに憤りを感じてほしい。

解答などなくとも、

ある程度までは自分が出した結果が正しいのかはチェックできる。


前回は小学生の頃から言われているだろうが、

でもなかなか実行できていないだろう、

ごくごく基本的な計算結果をチェックする方法を紹介した。


今回も引き続き、計算をチェックする方法であるが、

前回よりは工夫が必要な方法。


倍数チェック

整数の数値計算は、整数の性質を使って色々とチェックできる。

例えば、


奇数を奇数個足して、

答えが偶数なら計算ミス。


3の倍数どうしを足して

和が3の倍数にならなかったら計算ミス。


11をかけた積が11の倍数にならなかったら計算ミス。


計算結果はどんな性質をもった整数になるはずかを、

式を見てまず最初に考える。

そして結果現れた整数がその性質を持っているか確認する。


この方法をマスターすることは、

同時に整数問題の考え方を身に付けることでもある。

さらに、整数問題の学習法は効率的な方法が少ないが、

これはかなり有効な方法でもある。


また長くなりました。

計算結果をチェックする4番目の方法は

次回紹介します。


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2009年07月27日 | 数学