トップ > 早慶・難関国立 合格の流儀> 無我の境地
前回、ラーメンの話から入ったけど、今回もラーメンの話から。
なんで?って、この時期、ラーメンが美味しい季節だから。
ただ、数学のブログということなので、先に数学の話をチャッチャと終わらせ、
その後ゆっくりと、なぜこの時期ラーメンが美味しいかをお話ししましょう。・・・
問題:素数は無限に存在することを証明せよ。
この問題は背理法で証明する。
素数が有限個であると仮定して矛盾を導く。
背理法について、考えよう。
命題Pを証明するためにその否定命題Qを用意する。
命題Qが真理に則するか反するかどうかは一旦棚上げしてしまい、
命題Qを真であると一度は認めてしまう。
その認めた場所から数学的に正しい議論を始める。
議論の中で矛盾が生じたら、
「命題Qを真だと認めたところに間違いがある。
つまり、命題Qは偽である。
よってその否定命題Pは真である。」と結論する。
ここで大事な姿勢。
矛盾が生じるまでは命題Qが偽であると思ってはいけない。
偽であるところからスタートするのだから、
常識的にありえない議論が現れることもある。
でも、君の常識はここでは問われていない。
命題Qが真である世界では寧ろ君の方が非常識かもしれない。
その世界で正しい議論をしなければ
数学的に正しい議論をしたとは言えない。
この姿勢は背理法に限らず数学では大事なことである。
与えられた条件は、
与えられただけの意味は持つが、それ以上の意味は持たない。
与えられた条件を自分で勝手に解釈してしまってはいけない。
それは与えられた以上の意味を条件に与えることだから。
正しい知識を正しいルールで扱う。
そこに自分の判断が入り込む余地は無い。
その意味で数学は
「無我の境地で臨む」というある種宗教的とも言える
メンタリティーが必要とされる。
冒頭の話、この時期、ラーメンが美味しいのは当然ではないか。
年中美味しいラーメン。この時期だけ例外であるはずがなかろう。
「特にこの時期はラーメンが美味しい」だと思いこんでいた人、
文章を読むとき、書かれた以上の意味を付与しないこと。
KEY:[武田・数学・大学・入試・受験・証明・背理法・命題・素数]
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2009年06月26日 | 数学