トップ > 早慶・難関国立 合格の流儀> 慶応小論文での要約説明問題(1)
皆さんもご存知の通り、現在の私大入試では、どの教科でも客観形式・マーク式
問題が主流でして、記述・論述式の出題はそう多くはないようです。
しかし、この記述・論述問題こそ、真の実力がわかる出題形式だと思います。
私自身、受験生時代はそれに気づくことはなく、皆さんの答案を読む立場に
なって初めて気づきました。「デキル人はデキルんだなあ・・・」と本当に実感
させられるのですよ。「デキナイ人」にとっては残酷なくらいに・・・。
ただ、採点する人にとっては記述式問題の採点は大変な負担です。実際に採点に
あたる大学の先生方のご苦労は察するに余りあります。
それにも関わらず、論文も含め、記述式を毎年一定量出題している慶応入試
は、・・・
・・・東大入試ほどではないにしても、結構よい選抜をしているのではないで
しょうか。例年の慶応合格者を見るたびに、そう思わされます(中には「?」
という場合もありますけどね・・・)。
そこで、今回は慶応小論文の中でもよく出題される要約説明問題を扱いたいと
思います。
取り上げるのは、慶応商学部の問題です。
この学部の小論文(正式名は「論文テスト」)はその特異な出題形式で何かと
有名ですが、これについてはいずれ触れることにして、2007年度の問題Ⅰは、
実力のわかる要約説明問題でした。
課題文の論旨は、国際化に伴い、文明の混迷が起こる中で、日本人が国際的な
場で生きていくためには、ヨーロッパ文明を取り入れながらも、日本の風土、
環境、感情が刻み込まれた、日々の生活を尊重し、充実させるべきだ、という
ものです。
他愛もない話だと言えばそれまでですが、これが書かれたのは今から40年以上
も前なので、現在でも通用する話をこの時点で書けた筆者の先見の明は評価さ
れるべきでしょう。
それで、設問1は次のようなものでした。

2008年06月03日 | 慶應