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早慶・難関国立 合格の流儀

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中村講師

「慶応入試 勝利の方程式」

前回に引き続き、野球ネタで恐縮ですが、野球と同様、慶応入試にも「勝利の

方程式」があります。

先発投手が英語で、中継ぎ投手が地歴(学部によっては数学)で、抑え投手が

論文です。

あたりまえですが、合格とは全教科の総点で勝ち取るもの。英語で稼ぎ、地歴

(数学)で積み上げ、最後に論文で逃げ切る・・・これが慶応文系の十数年変

わらない「勝利の方程式」です。

そこで今回はそのサンプルとして・・・・・・



私のクラスの出身者Kさんの合格解答例を取り上げるのですが、その前に彼女

が英語・地歴でどのくらい出来たかまでバラしてしまいましょう。

取り上げるのは2006年度慶応法学部。そう、私のブログの初回に分析したあの

問題です。

詳しくはそちらを見ていただくことにして、まずは、Kさんの英語と地歴

(いずれもマークシート形式)の出来具合はこうでした。

英語  62問中46問正解→正解率74%

世界史 50問中37問正解→正解率74%

小問ごとの配点が公表されていませんから、もちろん、正確な点数はわかりま

せん。でも、この正解率を頭のどこかに留めておいてください。

そこで、小論文(正式には「論述力」)です。

【Kさんの解答例】(設問と構成の骨子だけ示します)



①「著者の論旨を要約」 → 

「論評」 →
 筆者の言う「問う能力」の開発が重要なのは、現在の日本人が

メディア情報に対して問題意識や疑問を持たない傾向にあるからである。

②「①を参考にして、あなた自身が人に聞きにいくときに大切だと考える点を、

二点以上挙げてその理由を説明」

まず話を聞く相手の専門分野に対する知識を持つことが大切である。

なぜなら、今の学生が問題意識を持てないのは、意欲がないのではなく、

知識が不足しているために、問題を理解・発見することができないからである。

次に「人間的接触」の仕方について学ぶことが大切である。なぜなら取材は人

と人との接触のはずだが、電子メールの発達は見知らぬ人との接触の機会を奪

っているからである。

③「あなたが学術的な聞き取り調査に行くと想定して、どういう調査で、どう

いう人に、どんな質問を用意していくか」

世界の美術の保存方法について調査する。世界的な美術館、たとえばルーブ

ル美術館の館長に、絵などの美術をどのように長い期間保存するのか、壊れた

状態で発見されたものをどのように復元するのかを質問したい。



どうです? 前回言及した「設問分析→答案構成」を忠実に行ってますよね。

ちなみにこのKさんは見事文学部にも商学部にも合格してますし、この年の他

の合格者の復元答案を見ても、おしなべて英語と地歴が7割を超えていました。

私のこの10年ほどの経験では、この7割というラインはそれほど動いていな

いようです。

ですから、学部を問わず慶応文系に合格したかったら

法学部の英語と地歴をやってみて、単純計算で7割を確保できること

がさしあたって「試合になる」目安であり、あとは論文が最終的な勝敗を左右する

わけです。

慶応合格者にとって論文の力はいわば阪神の藤川投手なんですな。

次回は小論文の中で出題される「要約説明問題」を取り上げる予定です。



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2008年05月01日 | 慶應