小児科医
初台リハビリテーション病院勤務。障害児保育園ヘレンアドバイザリーボード。小学生の女の子のママ。
産婦人科医
南流山レディスクリニック顧問医師。NPO法人医療情報広報局(i-koho)代表。3歳双子男児のママ。
歯科医
ホワイトエッセンス麻布十番M'sデンタルクリニック院長。2人の子どもを持つママ。
美容皮膚科医
美容皮膚科レイクリニック院長。男の子の育児と仕事の両立で日々奮闘中。
2014年06月18日(水曜日) 00時00分
皆様こんにちは!
梅雨まっただ中ですがお元気でお過ごしでしょうか?
さて今日は歯を強くする食べ物についてお話します。
よく、強い歯の為にカルシウムをとらなくちゃと言われるのを耳にしませんか?
確かに成長期の子供達にとってカルシウムの多い食事を心がけるのは大切な事です。
でも、歯にはカルシウムが多く含まれますが、
カルシウムを採る事だけが歯を強くするわけではないのです。
歯の弱い家系だからカルシウムを取らなくちゃ、
などというよりはむしろバランス良く食べる事の方が大切なのです。
カルシウム以外にも
たんぱく質は歯の基礎となり、
ビタミン類はカルシウムの吸収など、調整役になります。
そして良く噛んで食べる事で顎の骨や周りの筋肉が発達しますので、
将来の良い歯並びにもつながります。
根菜類など、歯ごたえのある野菜は歯の表面を綺麗にしてくれる作用もあるのです。
現代の食事はハンバーグやカレーといった咬みごたえの少ない柔らかい食べ物が多い
という特徴がありますが、良く噛んで食べる事は虫歯予防の効果もある唾液が沢山出るのを助けてくれる働きもありますので、是非意識して歯ごたえのあるバランスの良い食事を心がけましょう。
2014年06月04日(水曜日) 00時00分
梅雨の季節がやってきましたね。
お子さんの送迎のある方は、天気予報のチェックがかかせませんよね(^_-)-☆
先日の悪天候では、自転車で帰る際、突然雨と雷とヒョウに遭遇し、ずぶ濡れになりました。
用心が足りなかったと反省(><)
さて、今回は、乳幼児の発熱について。
小さなお子さんが熱をだすとびっくりしますよね。
「どうしよう!」
と思った時のおおまかな受診の目安や対処法を書いてみたいとおもいます。
迷う方が多いようですので。
★月齢3か月前後まで
この月齢のお子さんが熱を出したら、小さい赤ちゃんほどまず受診です。
もともと熱を出しにくい月齢なので熱を出すこと自体がまれです。
なんと10~15%のケースは髄膜炎、敗血症、尿路感染症などの重症細菌感染症です。
発熱に伴って極端に変な泣き方やおむつ替えを嫌がるなどの症状がある場合は注意です。
採血や検尿、レントゲン、その他検査が必要なことも多いんですヨ!
呼吸が苦しいときはRSウイルス、百日咳などで入院が必要になってくるお子さんもいます。
注意したいのは予防接種が広く行われるようになり、予防接種による感染症とは違うまぎらわしい発熱のケースも増えてきたのです。
肺炎球菌なんかはけっこうな確率で発熱します。
こういった場合は心配ないことが多いのですが、違う熱かもしれないので自己判断せず受診相談の上受診をこころがけてください。
でも、
発熱をおそれて予防接種をしないことのないように(^_-)-☆
本末転倒になっちゃうので~(^^;)
★月齢3~6か月
月齢3か月以下よりもあせる必要はないケースが多いものの、早めの受診をおすすめします。
一見元気そうでも尿路感染なんかも多い時期です。
★月齢6カ月以降
表情も出てきますし、具合自体はわかりやすくなってくると思います。
免疫が落ちはじめる時期であり、感染症にかかりやすくなるので特に保育園に行くお子さんなんかは治ったと思ったらまた風邪の繰り返しで苦労するかも(^^;)
嘔吐がとまらなかったり、反応が弱かったり、発疹がでたり、泣き方が異様だったり、おしっこや汗が出なかったりなにか変ったことがあればすぐ受診です。
ただの風邪で元気であれば様子をみてから受診することができるようになってくる時期です。
ただし、何日も何日も様子を見てはいけませんよ~。
インフルエンザの時期は治療の特性があるのでいつもの風邪より早めの受診が必要です。
熱が出て暑いときはクーリング。
腋の下、足の付け根、首のうしろなんかの大きい血管が体の表面をとおる場所を冷やします。
腋や足の付け根は保冷剤をガーゼで巻いて要らないストッキングなどがあればそれを利用して危なくないようにお子さんにたすき掛けして冷やしてあげます。
病棟ではこの他、布でリュックを手づくりして保冷剤を背負わせたりしていましたっけ(^^)
あまり熱が高いことで具合の悪いようならば6カ月以降は解熱剤を使うこともあります。
お熱を下げることイコール治ることではありませんので、解熱剤の使用はケースバイケースです。
小児の解熱剤はほとんどアセトアミノフェンという成分に限られます。
確認しましょう。
一概にはいえないけれど使用例をあげますね。
例1) 元気で食欲があって、尿も汗も出ている38~39度の場合
⇒クーリングでいいかな♡
熱は体の免疫が戦っている証拠です。お熱にもメリットはあるのです。
例2) 40度超え
⇒熱が高くなりすぎると生体がコントロールできなくなるので使っていいかも。
クーリングももちろんして、水分もたっぷりとらせます。
汗と尿が出ているか確認。
出ないときは受診ですよ。
例3) 38.5度だけど暑くてぐったり。お熱自体で不機嫌。解熱剤を使うと食欲もでるしよく寝れる場合。
⇒使ってもいいでしょう。よく食べ、よく寝たほうが体調も回復するはず。
例外?)発熱の原因が何であれ、42度を超えてはいけません。何をしても42度に近づくときは冷やしまくってすぐ受診です。
以上、おおおまかな目安です。
「解熱剤いれても熱が下がらないんです」はとってもよく耳にする訴えです。
解熱剤は決して根本解決ではなく万能選手ではないので、いずれにせよ「何かおかしい」ときは受診して下さいネ!(^^)!
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