女性が教える ママと子どもの健康BLOG

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子供の脱毛

2013年05月22日(水曜日) 00時00分 長尾 公美子

こんにちは!初夏の陽気が気持ちいいですね。

最近の診療では夏を目前に控え、脱毛の準備を始めた患者様が増えています。

 

少し驚いているのですが、

「子供のレーザー脱毛は何歳から可能でしょうか?」

という子供の脱毛に関するお問い合わせが数年前から増えています。

 

希望される脱毛部位の多くがワキの毛と眉毛で、小学校低学年から中学生のお子様を持つお母様からの問い合わせがほとんどです。「眉毛がつながっているとからかわれた」、「ワキ毛でいじめられるのではないかと心配」、と子供たちにとっていじめの理由になるムダ毛の問題は特に年頃の女の子とお母様にとって深刻な悩みです。レーザー脱毛による永久脱毛技術が確立し、施術施設が増え、脱毛治療は身近になりました。

しかし子供に対するレーザー脱毛の安全性は?効果は?実際のところどうなんでしょうか。

問題点を挙げてみます。

 

 

**成長期の子供の毛の生え方は安定しない

皮膚の附属器である毛器官は思春期のホルモンの影響で発達します。活動性が高い小学生~第二次性徴を迎える中学生頃までの年頃に毛の変化が目立つのはこのせいです。この時期の毛の成長は不安定で時に大変濃く見えます。何歳で毛周期(毛の生え変わるサイクル)が安定するかは個人差があります。

 

早めのレーザー治療は毛周期が安定しない時期に始めると治療完了までに時間を要する場合があります。成長の途中で治療を行うことで脱毛がなかなか完了しない、回数がかかってしまう可能性が高いのです。

 

 

**治療には「痛み」が伴う

永久脱毛はレーザーのselective photothermolysysという理論(レーザーのエネルギーが周囲の組織を傷付けずターゲットとなる組織のみに選択的に吸収され破壊するという理論)に則り行われますが、毛を作る細胞を破壊する適性出力でのレーザー照射には痛みを伴います。全く痛みを伴わない治療はレーザー脱毛の理論上永久脱毛を完了するのは不可能です。大人でも痛いと感じる痛みに本当に耐えるのは小学生には難しいのではないかと思います。麻酔により痛みは抑えられますが全く痛みが消える訳ではなく、また麻酔を塗ることによる刺激症状も考慮しなければなりません。

 

**安全性は?リスクはある。

子供に限ったことではありませんが、治療法が理論に基づかない低出力の治療であっても、肌の色や毛の特性、体質により熱傷(やけど)や毛膿炎、アレルギーなどの症状を起こし得ます。

 

まとめますと、子供に対するレーザー脱毛における問題点として

◎子供の脱毛治療効果は不安定であること

◎痛みを伴うこと

◎大人と同様に効果的な治療には熱傷などのリスクもある

ことをご理解下さい。

 

 

そうは言っても第二次性徴のうち特に見た目の変化が大きいワキの毛は初潮と同じく年頃の女の子にとって受け入れがたい変化だと思います。

私の意見ですが、早くても中学生になるまではレーザー脱毛は待って、剃毛を見守ってあげるのが心配がないと思います。症状を見守りつつ親子でよく話し合って、脱毛を選択する決断をしたら、医療機関に相談してはいかがでしょうか。

 

よく剃ることで太くなったという心配を耳にしますが、医学的根拠はありません。毛を剃ったから太くなったのではなく、成長期で毛が太くなる年齢だからと説明してあげて下さい。剃ることで赤みやかゆみがでることもよくあります。なるべくなるべく優しい剃毛器で肌を傷めないようにそっと剃ること、赤みやかゆみが出た場合は医療機関に相談することが大切です。

 

いずれにしても適性な年齢になればレーザー脱毛は誰もが受けられる治療です。レーザー脱毛の効果を理解して痛みを受け入れられる年齢になれば毛で悩むことはなくなります。

お子様の心と体の成長を見守る大切な時期、正しい知識をもってよくよく考えて対応してあげてください。

乳幼児健診でみつかる病気

2013年05月08日(水曜日) 00時00分 積田 綾子

こんにちは(^^)

 

大型連休はいかがでしたか?



最近は木々の緑がものすごくフレッシュでうれしくなりますね♪



 

先日、娘と学会の帰り、大阪の某・有名テーマパークに行ってきました~!


4歳にして身長112cmの娘は、幸か不幸かのりものの身長制限があまりないため、すっかり絶叫系のとりことなっております。


よく出口にある記念のフォトには毎回、満面の笑みを浮かべる娘の写真...


この先、さらなる挑戦を続けるのでしょうか(^_^;)

 


さてさて、本日は、乳幼児健診でみつかる見た目でわかる外科系疾患に関連してです。


専門的なことは各科に任せるとして、乳幼児健診でどんなことをみているのか気になりませんか?


本日は小児科目線でよくみられる外科系のものを解説します。

 


  1)耳瘻孔

耳の周り(80%は前側)にある、耳の穴以外の(当たり前!)ピアスの穴みたいです。

全例が手術ではありません。赤くなったり腫れたりの感染があれば手術の適応です。それ以外でも手術する場合があり専門家の見立てが必要です。小手術ではありますが、再発することもあります。

 

2)副耳(accessory ear

1000人に15人。

耳のまわりにあります。

パチンコ玉より小さいボール状で、耳とおなじつくりの組織です。

ほとんどが、治療は見た目の改善目的におこなわれます。

ごくまれに深いところで耳の軟骨や外耳道とつながっていることもあり、みつかたら一度は専門の先生にみてもらいましょう(*^_^*)



3)漏斗胸(陥没しているような形の胸のことです)

小さいうちは多数の要因がからむため、きちんとした診断は3歳以降が良い。

いびきや、扁桃肥大がある場合、耳鼻科的治療が優先されます。

自然に治るなんて言われることも多いでしょうが、実は進行する人や、肺活量など呼吸器の問題や、肺炎の繰り返し、循環器(心臓など)の異常がでる場合もあり、手術をすると改善する方もいます。

年齢が高くなるにつれ、呼吸がしにくくなったり、圧迫感を感じたり、見た目を気にして、プールや海に入れないこともあるようです。

3歳を超えても気になるようでしたら、手術適応(指摘年齢8から10歳位)があるのか一度手術経験が豊富な施設の専門家にきいてみるとベストでしょう。

現在は胸骨をバーで持ち上げる低侵襲手術などが広く行われます。

大人になると徐々に手術は困難となります。



4)臍ヘルニア(いわゆるでべそ)

多いです(*^_^*)kk

皮膚は正常でおへそが出ていてさわるとぐにゅぐにゅとしたような音や感触がします。

臍輪閉鎖不全で腸がおへそからそとに出てくるのです。

具合はわるくありません。

生後3から6か月が目立って腹筋が育つと小さくなってきます。

大きいと絆創膏固定がおこなわれるることもありますが、正しい方法で行わないといけませんのでくれぐれもかってに5円玉を貼ったりせず、小児外科医の指導をうけましょう。

2、3歳以降で治らなかったりして、皮膚がのびてしまっている場合は手術の対象となります。



5)鼠径ヘルニア(足の付け根のヘルニア)

1歳までに発生することが多い。

わかりやすい場合は泣いたりすると足の付け根が膨らむことがあって、出ているときにおへそのときと同様押すとぐにゅぐにゅします。

でも、これは注意。

もしもしめつけられて、血行が悪くなると緊急事態です!

元気なうちに必ず小児外科を受診し、指示をあおぐことです。



6)停留精巣

いわゆる睾丸が触れない状態。

そのうち睾丸がおりてくるお子さんもいますが、いつも触れることができないようであれば移動精巣のこともあります。

大体は1歳前までの乳児健診でみつかり紹介状をかいてもらえると思います。

睾丸が触れない場合は1歳前後に手術を行う施設が多いようです。



これ以外にももちろんありますが、おうちや健診でよく見つかるものですので、あかちゃんとスキンシップをとりながら、チェックしてみましょう♡ 


またお会いしましょうね♪

 

 

 

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