女性が教える ママと子どもの健康BLOG

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永遠のテーマ & 頑張るママプレママ

2012年11月28日(水曜日) 00時00分 江澤 佐知子

こんにちは。

 

はじめまして、

産婦人科医師の江澤佐知子(えざわさちこ)です。


ぐぐっと寒くなってきましたね。『冷え』は女性にとって永遠のテーマですよね。

このシーズン、しょうがのしぼり汁をいれた足湯につかったり、食べ物では根菜類の摂取がおススメです!

 

お話の前に自己紹介を少しだけ。

わたしは産婦人科の診療に従事する傍ら、このブログを執筆している女性医師たちが、

それぞれの診療科で、正しい医療情報発信によりママ、プレママをはじめとする女性と子供の健康を守るために結成した

NPO法人医療情報広報局http://www.i-koho.com/ の代表を務めています。

よろしくおねがいします。


 


さて、女性の永遠のテーマと言えば。。おしゃれもその一つ。

妊娠中のヒールのお話をしましょう。

妊娠中は、体重のバランスを保つために体を後ろに反らし、骨盤が傾きやすくなります。これが腰痛の原因になることが多いのです。

結婚式などでハイヒールを履いても良いですか?一日だけっ!!という質問が時々ありますが、ハイヒールはこの体勢をを助長させますし、バランスがとりにくいので、つまずいたり、かかとが不安定になって転びやすくもなります。

 

どうしても履きたい!!という方は妊娠中はかかとの高すぎる靴、かかとの細い靴は避けましょう。かかとの高さは、3.5cmくらいまでが目安です。

太いかかとの靴は体重をしっかり支えてくれます。ただ、ヒールは足の血行が悪くなるので、妊娠中のみならず、冬場は特に冷え性の方は控えめにするとよいかもしれません。

 

ところで、最近ワーキングママ(働くママ、妊娠中に働くママ)が多くなりました。わたしもワーキングウーマンとして、

会社で、自営で、主婦として、家のことも子育ても、みんながんばる!!と頑張る皆さんを、心から応援しています!!

心配なのは・・みなさん、責任感が強くてきまじめでがんばりやさんが多い傾向にある、ということ。

「会社や同僚に迷惑だから・・」「人がいないから自分でしなくちゃ・・」などと、妊娠中でもついつい日ごろと同じ、またはそれ以上に頑張ってしまう方がいらっしゃいます。

 

妊娠期間だけではなく、ママになってからも上司や同僚とのコミュニケーションや協力は不可欠です。いつもおんぶにだっこでは困りものですが、

こんなときこそ、無理をせずに素直にヘルプを求めましょう。

こんな時に頑張るあなたなら、日ごろの勤務(会社でも、家でも)態度をみんなが認めてくれているはずだから。

 

ちなみに妊娠中の女性は時差通勤や勤務時間の短縮、軽業務への転換などの申請が可能です。遠慮をして事態が悪化する前に、わたしたち医師にも是非相談してくださいね。

自分の体とおなかの赤ちゃんを守ることも、母親としての大切な仕事です。

 

インフルエンザから子どもも大人も守る

2012年11月19日(月曜日) 19時48分 積田 綾子


こんにちは!

 

はじめまして。


つみた あやこ と申します。 


私は、みなさん同様に働きながら、4歳の娘の子育てをしている小児科医です。

 

もちろん出産前も小児科医として、子どもとずっと関わってきましたが、妊娠・出産、子育てを経験し、変わったことがあります。

 

特に予防接種や育児相談。

 

今まで何て教科書的で生意気なことを言っていたんだろうと、思い出すと恥ずかしくなります。


多くのママ小児科医はそんな風に感じるのではないかな。

 

そんな中で、ママ小児科医だからわかること、出来ることがあるのではないかなと思い、今活動しています。


子育ては毎日が楽しい反面、目まぐるしいですよね!


目の前の家事にいっぱいいっぱいで、予防接種のことまで考えれれないママたちも多いはずです。

 

いろんな疑問がわくけど、どこに相談したらいいんだろうと思う人も多いはずです。

正しい情報、そうでない情報が氾濫する社会のなか、ママたちが、迷いやすくて困ることをサポーターとして、しっかりお伝えしてお役に立てればいいなと思っています。

 

一緒に楽しく子育てしていきましょう(^^)


 

 

さて、本題。


だいぶ寒くなりました~。


今回はママたちがが心配するインフルエンザのおはなしです。


大切なのは、脳炎・脳症、肺炎など重症な人をなるべく出さないこと!!!です。

 

日本ではかわいい子どもたちが重症化することが多いですね。


完全に防ぐことは難しいのですが、このブログをお読みいただければ予防と治療がわかってくるかもしれません。

 

●私は元気だし、効かないから予防接種はうけない。
インフルエンザだけど早く熱が下がったから、学校へ行ってしまった!

●30歳だから重症化しない。


これははたして本当でしょうか?


読み進めて考えてみてくださいね。


 

さて、質問。

 

日本はインフルエンザ治療先進国だと思いますか?

 

 

 

 

 


 

答えは大正解です!

 

正解したママたちは何人いたかな~?


日本って、ワクチン後進国といわれるけど、世界に誇れることもあるんです。

ちょっと、いきなりでびっくりだけど、死亡率をみてみましょうか?

 

わかりやすいから。

 


2009~2010年のインフルエンザ死亡率
         死亡者/10万人  死亡者数        人口
日本       0.15人     198人    12800万人
英国       0.77人     457人    6100万人
オーストラリア  0.90人     190人     2100万人
カナダ      1.26人     429人    3400万人
米国       3.32人     12000人   33150万人


 

(出典:今年度の川崎市インフルエンザ事業説明会のけいゆう病院小児科菅谷憲夫先生のご講演資料より引用させていただいています。)



日本の死亡率はダントツで低いですね!

日本と他の国が違うのはモノや技術の差ではなく意識と、使い方です。

イギリスとの差は治療方針。日本はインフルエンザ治療薬を使用するけど、健康な人にイギリスは自宅安静を指示していました。


カリフォルニアでは、2009年4月からの1年で2114名が死亡またはICU入院し約10%は自宅で死亡していました。

ICU入院患者は平均37歳!!


このうち90%は日本と同じインフルエンザ治療薬で治療していたのに...
なぜ亡くなったか???


 

実は薬の使い方の違い。

 

日本では48時間以内に治療しますが、
アメリカは4~5日以内に治療した例が多いのです。

世界ではまだ96時間以内に治療すればいいとして、手遅れになる傾向があるようです。

 


もうおわかりですね。


日本の早期診断、早期治療はとっても大事。

これらの事実をうけ、日本が世界の目標に変わってきています。

 

予防接種に関しては、たしかに完全ではないのでインフルエンザにかかるケースはちらほらみかけます。


しかし、予防接種をした集団では、インフルエンザ自体にかかる人間が確実に減ります。
 

すると結果的に重症化する人が減ります。


おもしろいことに、子どもの集団を予防するとなんと老人の重症化のリスクも減るのです。

 

学生が予防接種すると、14歳児の死亡がぐっと減ります。


最近はワクチンの間接効果が注目されています。


家族、学校、職場、施設。個人だけでなく集団を守ることも大事なのです。


だから、出席停止期間や予防投与の考え方も大事ですね。


自分がならなければ良いのでしょうか?


予防してもかかったからもう、来年から接種しないですか?

熱が下がったから、でかけますか?


毎年かかる人を少なくして、かつ、かかったら診断と治療を適切な時期にすることが大事。

変異もするし完全に抑制するのは難しいウイルスです。


だからこそママたちが子どもと同様に社会をまもれば、結果的に子どもたちを含む身近な人を守っていくことを知ってほしいな~と、思います。

 

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