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2015年11月19日更新

塾と家庭学習、どう違う!?

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塾や通信教育など、子供の学力を伸ばすための学習方法はさまざま。ことに中学年以降は中学受験のために塾に通い始める子も増えるようになり、中学受験をするわけではなくてもこの先の進路を考えて「今のままで大丈夫?」「成績に差がついてしまうのでは?」などと不安を感じることもあるのでは? そこで今回は、気になる費用・学習内容・毎日の学習習慣・家庭でのサポートの4つの面から、中学受験のための塾と家庭学習との違いを徹底比較。将来の進路を見据えて、わが子に合った学習スタイルをどう選んでいけばよいのか、教育評論家の森上先生に伺いました。 (文/佐藤美恵子)
森上展安 先生

森上教育研究所所長。私学教育研究の第一人者。中学受験塾、中高一貫の中等教育や私学に関する調査分析、コンサルティングや情報発信に加え、父母向けのセミナーや講演活動などを行っている。「中学受験 入りやすくてお得な学校」(ダイヤモンド社)など著書多数

比べてみました!
中学受験の塾と家庭学習(通信教育)の違い

 

費用は?
塾 家計への負担が大きい
学費だけで年間「学年×10万円」(4年生なら40万円)が目安。これに模試や季節講習、もろもろの対策講座などが加わると、4~6年生の3年間で230万円程度が標準と言われます。基本授業の料金やどんなオプション講座の受講を勧めるかなどは塾によって違い、それらをどう選択していくか家庭の方針によってもかかる費用に違いが生じます。

家庭学習(通信教育) 家計への負担が少ない
一般に、通信教育でかかる費用は基本的には使用する教材代のみとリーズナブル。例えば、『進研ゼミ』の新小学3年生から6年生向けの「考える力プラス 中学受験講座」の場合は、4教科合わせて月当たり6820円(※税込み。小4の4月スタートで「1年分一括払い」の場合。平成27年10月現在)です。

学習内容は?
塾 学校の授業より先の内容を、早いペースで学習
特に私立の中学入試では、ほとんどの学校で小学校の教科書範囲を超えた内容からも出題されるため、塾独自のカリキュラムが組まれており、そのハイレベルな内容を早いスピードで学習することが多いです。このため授業のスピードや雰囲気についていけなかったり、答えを出すだけのパターン学習に陥りがちな子供がいたりすることもあります。

家庭学習(通信教育) 学校の進度に合った内容を、お子さんの理解度に合ったペースで学習
お子さんの学習ペースや生活リズムに合わせて無理なく学習できるので、勉強にじっくりと向き合う姿勢を身につけるのに適しています。その一方、学習に向かう動機づけやつまずいたときのフォローなどは、お子さんの性格や状況に応じて、その都度適切な家庭でのサポートが必要となります。

毎日の学習習慣は?
塾 通う日・時間が決められているので、学習の強力なペースメーカーになる
通う日や時間が決まっているうえ、友達と一緒だったりおもしろく教えてくれる先生がいたりと通う動機が見つかりやすいので、おうちのかたが口うるさく言わなくても学習時間は確保できます。しかし、中学受験を目的とした塾の場合は宿題など家で取り組むべき課題も多く、授業の復習も欠かせません。塾に入ったとしても家庭での学習習慣づけは必要です。

家庭学習(通信教育) 一定した学習量、スケジュールづくりのサポートはあるが、自主的な習慣づけが必要
教材の多くは1日15分から20分程度の学習量で設定されており、家庭での学習スケジュールづくりのサポートも充実しています。ただし強制力が弱いため、子供自身が意欲的に取り組む姿勢が大切。家庭でもそれを後押しする声かけや動機づけなどのフォローが必要になります。

家庭でのサポートは?
塾 学習以外にも、送迎やお弁当づくり、通塾による体調管理や精神的サポートも重要
通塾に時間をとられて帰宅時間が遅くなるため、生活リズムの管理や送迎、お弁当づくりなど身体面でのサポートは欠かせません。同時に、偏差値や合否判定、塾のクラス分けなどで成績も見えやすいので、競争がプレッシャーになる性格のお子さんなどはストレスを感じることも多く、精神的なサポートも心がけておきたいところです。塾と密にコミュニケーションをとりながらサポートしていく必要があります。

家庭学習(通信教育) 学習面でのサポートが重要 
通信教育のメリットは、お子さんの状況が家庭でしっかり把握できることです。教材の進行状況を確認したり、毎日決めたタイミングで机に向かう習慣をつけたりなど、家庭でのサポートは重要です。また、学習したことを確実に定着させていけるよう、まちがえた問題をそのままにしていないかなど定期的にチェックすることも大切です。

学習スタイルの選択には、
親子で進路へのイメージを共有しておくことが大切

 学習スタイルを選択するには、まず目的を明確にすることが大切です。中学年になり、周りに中学受験を意識して塾に通い始める子供が増えると不安になり、なんとなく「入塾させなくては」と焦るご家庭もあることでしょう。入塾すると、偏差値、合格判定、成績順のクラス分けなどで競争意識を刺激される場面は必ずあります。これらがお子さんの性格にあえば成績はぐんと上がります。逆に合わなければ、勉強自体が苦痛になってしまうことも。途中でやめてしまう結果になれば子供自身が挫折感を感じてしまうことにもなりかねません。まずはどういう環境の中で何をさせたいのか、どんな風に成長してほしいのかをじっくりと考え、そのうえでお子さんと一緒に進路へのイメージを話し合ってみましょう。そして、子ども自身も納得できる、個性に合った方法を見極めることが、わが子を伸ばす学習スタイルを選ぶ秘訣です。

【編集室より】
『進研ゼミ』では今月、3年生4年生のお子さまをおもちのご家庭向けに、12月号の教材と共に小冊子「まなびガイド これからのはなし」をお届けしています。「中学受験」「英語学習」「習い事」など、進路を見据えたときにぜひ知っておきたい情報が満載! お子さまに適切なサポートをしていくときのご参考に、ぜひご一読ください。

 

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