トップページ> 特集> 安全・防犯Q&A
2016年02月17日更新
危険から自分の身を守る 

安全・防犯Q&A

  • 生活 生活
誘拐や通り魔など、子供が事件に巻き込まれるニュースを耳にするたびに、わが子のことが心配になるものです。とはいえ、小学生は学校の行き帰りや放課後など、おうちのかたの目の届かない場所で活動することも多いもの。口頭で注意を促すだけでなく、お子さま自身が防犯意識を高め、自分で自分の身を守ることができるよう知識を身につけていくことが大切です。
今回は、NPO法人CAPセンター・JAPAN(プロフィール参照)のトレーナー西村さんに、家庭でできる防犯対策を教えていただきます。
(取材・文/佐藤美恵子 写真提供/アマナイメージズ)
西村 説子(にしむら せつこ)さん

子どもの安全・安心を守り、人権意識(自分を大切な存在と思う感覚)を高める活動を行っている「NPO法人CAPセンター・JAPAN」のCAP(幼児期および障がいのある子どもへのCAP)トレーナー。「NPO法人 青い空-子ども・人権・非暴力」所属。小、中学校で、子供の安全・防犯に関する授業や講演を行っている。

子供が巻き込まれる事件が起きやすい、場所や時間帯はあるのですか?

下校時間~夕方(午後2時~6時)に多発しています。
最近は、インターネットを通して犯罪に巻き込まれるケースもあります。

2014年末の警視庁の発表によると、子供の誘拐事件は午後2時~6時の下校時間帯に多く、そのほとんどが「路上で」「面識のない犯人」にねらわれています。つい夜間を心配しがちですが、子供が巻き込まれる事件は、子供がいちばん多く外で活動している時間帯に起きやすいのです。また、最近は、「今、一人で留守番中」などといったSNSへの子供の書き込みから犯罪に巻き込まれることもあります。
最近は地域のつながりが薄くなり、子供の顔を知っている程度の関係では「おかしい」と感じても声をかけにくい傾向があります。共働きなどで留守しがちな家庭が増える中、地域の人々とのつながりを少しでも強固にしていくことは、子供たちを犯罪や事件から遠ざける1つのポイントです。


犯罪や事件に巻き込まれないために、子供に身につけさせておきたいことは何ですか?

子供自身が危機をかぎ取る「センサー」と危機から逃れる自信をつけることです。

何より子供自身が「へんだな」「イヤだな」と思う感覚を大切にしてよいことを伝えましょう。CAPで大切にしているのが、子供の3つの権利「安心・自信・自由」。これは、誰かが近づいてきた(または一緒にいる)とき、怖いことが何もなく「安心」していられる状態、もしも「へんだな」と感じたら自分を守るためにできることがあるという「自信」をもっていられる状態、いろいろな選択肢から自分で行動を選ぶことができる「自由」がある、と感じていられる状態を指します。これがどれかひとつでも欠けたときに感じるのが「へんだな」「イヤだな」という気持ち。そんなときには「いつでも『イヤだ』と言っていい」こと、「その場から逃げて(離れて)いい」こと、そして必ず「誰かに相談する」ことを勧めています。

そのうえで、犯罪や事件からどうしたら自分を守れるか、その行動の知識と方法を伝えましょう。「〇〇すると怖い目にあうよ」などと怖がらせがちですが、怖がらせるだけではいざ危機に直面したときにどうすればよいのかわからず「もうだめだ」と諦めてしまうことにつながります。危機に遭遇したときにどんな気持ちになるか、何ができるかを具体的に考える機会を親子でつくりましょう。事件のニュースを見たときに、「あなたならどう感じる?」「そう感じたとき、あなたなら何ができるかな?」と一緒に考えるのもおススメです。危機にあったときの気持ちを想像してみること、そのとき大切な自分を守るためにどうしたらよいのかという行動の選択肢を知っておくことが、自分で自分の身を守る自信や、いざというとき最後まで諦めない行動へとつながります。


次のページでは、場面別に具体的な関わり方、身につけさせたい知識や護身術をご紹介します。

関連記事

tokusyuu 188

2

安全・防犯Q&A

http://blog.benesse.ne.jp/challetsu/tokusyuu/000188.html

tokusyuu

http://blog.benesse.ne.jp/challetsu/tokusyuu/assets_c/2015/02/0219%E9%98%B2%E7%8A%AF%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3-thumb-100x100-649.jpg